みっともない!! 019
ぼくは金持ちでもグルメでもない。だが、時々旅をする場合、当地の名物はできるだけ食すようにしているのだが、なぜか外れが多い。少々値段は張るのだが、東京の店のそれを食べたほうが遥かにうまいように思う。それは魚にしろ野菜にしろ肉にしろ、いいもの(=高く売れる)は東京へ出荷され、ある程度腕のある(水準レベルの)料理人に調理される構造にあることと、それに商売競争が加わるせいではないだろうか。これがすべてではないにしろ、大方そんなところのような気がする。
昔、地方の観光地に行くと、駅前に必ずあったのが、「寿司、天ぷら、うなぎ、そば、各種定食」という看板の食堂だ。うちには何でもありますという意味なのだが、専門に絞っていないこの看板のある店は寿司も天ぷらもどれも絶対にうまくなかった(こんなところでうなぎを食うバカはいないだろう)。100%のまずさを表示していた。
現在これに近いのが、一種町おこしで生まれた「宇都宮の餃子」。ぼくは栃木県のゴルフ場をホームコースにしていたので、帰りに宇都宮に寄ることも多く、数多ある餃子屋に寄った。うまい!っと唸れるものに出くわしたことが皆無であった。
多分「餃子の町にするっぺ」とばかり、素人のおじさんおばさんたちが「何でも餃子にしたら、面白かっぺ」と、うにでも、いくらでも、どんこでも、キムチでも、チョコレートでも、あんこでも何でもあり状態にしてしまった。これはもう料理の常軌を逸している。素人料理の実験場と化している。
地元タクシーの運転手さん曰く「宇都宮の人間はあまり餃子を食べません。」だと。
それにしても、かつて日本一と思っていた「大陸」の餃子、ほれぼれするほど、まずくなったなあ。
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