みっともない!! 137
●季節はずれの「すき焼き」談義
これまで食い物の話を散々してきたが、究極の疑問を投げかけよう。えーい。
それは日本が世界に誇る、もしくは日本を代表する食べ物「すき焼き」だ。
大好物である。
その昔、我が家では年に数度しかないこの至福の食卓は、ものの見事に幸せに満ちていた。私は自分の誕生日のプレゼントよりうれしかった。
「すき焼き」は貧しき我が家の荘厳なる儀式だった。母が牛脂を引き、すかさずメインの牛肉の一番美味しいところを3,4枚ほど焼く。ジュッといったところ で、醤油をかけ、砂糖をかける。醤油も砂糖もたんまりだ。こんなたんまりな入れ具合、他の料理では知らない。そして水を入れ、煮立ったところでお肉を頂 く。
この一番肉を父と母と一緒に小学生の私が頂けるところが、両親を慕う一番の理由である。
そしてそこには愛の他に、いつも生卵があった。
私は生卵が大好きである。今でもぶっかけごはんは好物ナンバーワンだ。
しかし、なぜ「すき焼き」にはこの生卵がセットになっているのだろうか。確かに絶妙な味わいではある。でも、なぜ生卵を使わなければならないのか。
この問いに誰しもが濃い味付けを和らげるために・・・と答えるであろう。
もし、「すき焼き」に生卵が欠かせないのなら、卵料理の範疇にも加えるべきだ。
では、どうして生卵を使わなくて済むような「すき焼き」がないのだろうか。
それは多分、濃くない味付けだと思うのだが。
ぼくは生卵に頼らない、純粋に肉そのものを味わう「すき焼き」が食べてみたい。
第二章へと続く・・・
PS.後藤くん、
豚肉の「すき焼き」はやめなさい。
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